桜の花がほぼ満開となり、いよいよ本格的な春の訪れを実感する季節になりました🌸
こんなに暖かく過ごしやすい気候になってくると、お花見やピクニックに出かけたり、
少し回り道をしてお散歩をしたりと、出歩く機会が増えてきますね。
日々私たちは立つこと・歩くことを当たり前の行動として過ごしていますが、私たちを支える「足」の働きを理解し、しっかりケアしていますか?
今回はあかつき便り春号でお届けしたテーマ、「足の健康」についてのお話です💡
1. 足裏の構造と働き
人の足裏には本来3つのアーチがあり、アーチは骨、筋肉、腱、靭帯で構成されています。
親指の付け根、小指の付け根、かかとの3点を結びそれぞれ ①内側縦アーチ(土踏まず)、②外側縦アーチ、③横アーチといいます。
アーチは次のような大切な役割を担っています。
・立っている時にバランスを保つ働き
・地面を蹴るバネの働き
・衝撃を吸収するクッションの働き
足裏のアーチがしっかり形成されていると、正しい重心で体が支えられ、運動能力の向上に繋がります。
2. 足裏アーチが崩れることで起こるトラブル
●開張足
親指から小指までの横アーチがなく、平らな状態。足裏の前方にばかり圧力は偏るため、
痛みが出る。タコや魚の目、巻き爪などの原因に。
●浮き指
常に足指が浮いている状態。指が浮いていることで重心が後ろに偏り、体がバランスを取ろ
うとするため顎が出て背中が丸まり、膝を曲げる姿勢になってしまう。
肩こりや腰痛の原因に。
●扁平足
土踏まずがつぶれて足裏が平らになった状態。立った時またはイスに座った時に、
ボールペン1本が土踏まずの部分に入らないと偏平足の疑いが。長時間歩行時の足裏の疲れや痛みの原因に。
●外反母趾
親指が変形して小指の方へ曲がり、親指の付け根の関節が「く」の字のように変形している状態。
圧倒的に女性に多い。また、開張足や扁平足から誘発されることも。
激しい痛みや腫れ、歩行困難の原因に。
3.足裏アーチを取り戻そう
足裏アーチは、筋肉を鍛えることで取り戻すことができます。次のような運動を毎日少しずつ行うことで、足裏アーチの状態を改善しましょう。
●タオルつかみ
イスに座り、床に広げたタオルなどの布を5本の足指で掴み、引き寄せる。慣れてきたら水を入れたペットボトルをタオルの上に乗せ、負荷を加えてチャレンジ!
負荷は水の量で調節を。まずは左右2~3回ずつから。慣れてきたら回数を増やしていく。
●かかと上げ運動
足を腰幅程度に開いて立つ。その後足の5本指で地面を押すイメージでつま先立ちになり、
限界までキープしたら元の姿勢に戻る。これを10回ほど繰り返す。
●足指じゃんけん
床またはイスに座り、両足指を使いじゃんけんをする。足指に力を入れてギュッと曲げるのがグー。
親指を上に向け、他の指を内側に折り込むのがチョキ。指を全部広げるのがパー。
これを左右10回ずつ行う。
4. 足にあった靴を選ぼう
自分の足に合わない靴を履き続けることも足裏アーチが崩れる原因の1つになります。
特に女性はハイヒールなどを履くことで外反母趾のリスクが高まります。長時間歩くときなどは自分の足に合った靴を選びましょう。
●靴選びの6つのポイント
①靴の幅…親指と小指の付け根の関節や、足の甲に違和感がない
②土踏まず…靴の中敷きが土踏まずのアーチに軽く触れている状態がベスト
③つま先…つま先に約5~10㎜の余裕を持たせる
④かかと…かかと全体が包まれて安定している、ヒールの真上にしっかりと重心がくる
⑤履き口…靴の履き口が外側のくるぶしに当たらず足にピッタリとフィットしている
⑥選ぶ時間…足は朝と夕方では大きさに差があるため、13:00~15:00に試すのがベスト
いかかでしたか?
改めて一度自分の足の状態を確認してみてください。
ちなみに私は自分が軽い浮き指なのではないかと疑っています…。
自分の足の状態を知り、適切なケアと運動をすることで、 ずっと気持ちよく元気に歩ける足を作っていきましょう✨